第1回 覚えたはずなのに忘れてる…それ、当たり前なんです―エビングハウスの忘却曲線-

教育
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おはようからおやすみまで、わいざーです♪

突然ですが、昨日読んだネット記事、内容を思い出せますか?
「あれ…なんだったっけ?」と記憶がぼやけてる人、多いと思います。

DALLE 2025 04 15 133040 An anime style illustration of a stylish young businessman in a pinstriped blue suit and gold tie looking shocked and confused as if he just forgot s

でも安心してください。それ、あなたの記憶力が悪いわけじゃありません。
むしろ“人間らしさ全開”の、普通の現象なんです。

今回は、そんな「すぐ忘れちゃう」問題に光を当てる心理学の名作――エビングハウスの忘却曲線についてご紹介します。

エビングハウスの忘却曲線とは?

19世紀のドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが発表した研究結果に「忘却曲線」というものがあります。

彼は、意味のないアルファベットの羅列(たとえばXQJやBOPなど)を記憶し、どれくらいのスピードで人はそれを忘れていくかを実験で測定しました。

その結果がこちら:

  • 学習後20分で約42%を忘れる
  • 1時間後には約56%を忘れる
  • 1日後には約74%を忘れる
  • 1週間後には約77%を忘れる

……はい。人間って、思ってる以上に忘れる生き物なんですね。

「え、勉強って無駄じゃん」と思った高校時代

そんなエビングハウスの話を、わたしが初めて聞いたのは高校時代でした。

当時のわたしは、まあ見事に赤点常連。
とくに暗記科目が壊滅的で、「自分、マジで記憶力ないな…」って思い込んでました。

ある日、担任の先生が授業中にふとこんな話をしたんです。

「みんな、覚えられないってよく言うけど、人間はもともと忘れるようにできてる。
ただね、忘れる前に“ちょっとだけ”思い出してあげれば、記憶は残っていくんだよ。」

え?なにそれ?
「復習したほうがいい」とか「繰り返せ」って言われるより、なんかこの言い方には説得力がありました。

エビングハウスを逆手にとる!「復習タイミング戦略」

そこからわたしは、ある仮説を立てました。

「この“忘却曲線”のタイミングに合わせて復習したら、効率よく覚えられるんじゃないか?」

というわけで、勉強方法を大改造。やったのは、たったこれだけ:

  1. 授業を受けた日のうちに、10分だけ復習
  2. 翌日、ノートをパラッと見返す(3分くらい)
  3. 1週間後、軽く問題を解いてチェック

……それだけ。

でも、このサイクルを始めてから、テストの点数がガンガン上がっていったんです。

「記憶力ない」と思っていたのは、ただの勘違い。
必要なのは“やり方”だけだった。

気づけばクラスでも上位に入り、あれだけ自信がなかった大学受験も、しっかり合格できました。

なぜ忘却曲線は“希望”なのか

この理論、ぱっと見は絶望的です。「え、人ってこんなに忘れるの?」って。

でも裏を返せば、「忘れる前にちょっと触れるだけで、記憶ってキープできるんだよ」という希望の理論でもあるんです。

つまり、「忘れない方法を知らない=記憶が悪い」と思ってしまってる人が、無駄に自信を失ってるだけ。

記憶に必要なのは、「才能」じゃなくて「タイミング」。
これは、知ってるかどうかの世界なんです。

資格試験、プレゼン、仕事にも応用できる

この記憶戦略、何も受験生だけのものではありません。

・資格試験の勉強
・社内研修や新しい業務の習得
・読書やインプットを記憶に残したいとき

どんなシーンでも活用できます。

ポイントは、「がっつり復習」じゃなく、「サッと触れるだけでもOK」という点。
無理せず、脳のペースに合わせて付き合っていく感覚が大事です。

関連リンク

まとめ:忘れることは、悪じゃない

人間は、忘れる生き物です。
でも、その忘れ方には法則がある。そして、その法則を味方につければ、「記憶力がない」なんて思い込みは手放せる

忘れることを前提に動けたら、勉強も仕事も人生もちょっとラクになるかもしれません。

では、また次の記事でお会いしましょう!
グッモグッナイグッラック!!

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